とあるEngineer(4負債)のDevelop(3金)日記

ドミニオンとか、技術とかの話を気が向いたときに纏めるページです。

丁寧なプレイを目指して(ドミニオン編)

今年も日本選手権を終えて、各ブログやTwitterなどで各個人の感想を目にする機会が多くなりました。

今回はその中でも少し気に止まった内容について触れてみたいと思います。

丁寧なプレイについて

私自身、ドミニオンがあまり上手ではないのでプレイで魅せることはほぼ出来ません。
ならばプレイングではなくプレイの質で魅せようじゃないか!(これなら意識次第で誰にでも出来るし

ってことで、ドミニオンの丁寧なプレイについて私が意識している事をまとめてみようと思います。

発声

手札のカード全てをそのまま場に出し、「銀」とだけ言ってサプライからカードを1枚取ってクリンナップ処理を行う。
普段のフリー対戦では当たり前のように行われる光景かもしれませんが、これもやはり気心知れた仲間がいる場だからこそ通用しているプレイだと思います。

自分が使っているカードの再認識と相手に何をやっているかのお伝えの意味も含めて

  • プレイしたカード
  • 購入したカード

の発声は必須レベルでしょう。

特に再認識の意味合いは強く、言ってる事とやってる事が違った場合は周りのプレイヤーの方々が優しく指摘してくれたりするのです。
これが無言プレイになってしまうと、指摘する側も「今何されましたか?」みたいな聞き方しか出来ず、どう頑張っても棘のある言葉でしか確認出来ないのです。

この場合は

  1. (銅貨n枚で)n金出します。
  2. 銀貨を購入します。

の発声が多分一番丁寧だと思います(

また、自分のターンでなくても対戦相手が発声をしてプレイを進めているうちは、そのプレイ内容を確認したことが相手に伝わるよう、頷く程度でもいいので何か反応するとゲーム全体のプレイの質がより向上すると思います。

解決事項を丁寧に1つずつ進める

まずはこちらのツイートをご覧下さい。

教師 -> 教室 のタイプミスがある酷いツイートですね

人間である以上はミスや忘れをしてしまうのはしょうがないですが、丁寧に1つずつ進めることで防げたミスもあったのではないでしょうか。

また、カードの効果は全て使用したプレイヤー側が解決するように意識することで、ワイルドハントや鹵獲品のVP忘れも劇的に減ると思います。他プレイヤーの善意で乗せて貰える事も多いですが、それが当たり前だと思うと何れ忘れてしまうので、普段から自分でやる癖を付けておくべきではないでしょうか。

他にもアタックに対してリアクションが存在する場で、リアクションの有無を確認する前に解決を進めてしまうのも気をつけたい点です。
特に今回の予選では「寵臣」「秘密の部屋」の組み合わせが存在したのですが、この組み合わせは秘密の部屋のリアクションがあった場合に、寵臣の効果を2金or入れ替えのどちらで使用するかで最善手が大きく変わってしまいます。

連続してプレイされることの多い「寵臣」で毎回リアクション確認をするのはとても大変ですが、大会というシビアな場だからこそ1つ1つ丁寧に行うことが大切だと思います。
秘密の部屋は2版でリストラなので、最後の輝きであった可能性はありますが…

ただ、鉱山の村のような任意効果を発動しない事の方が多いカードについてまで毎回丁寧に「廃棄しません」宣言とか「廃棄は無しで良いですか?」と確認するのはやり過ぎが否めず、あまりにも酷いと遅延行為と見られる可能性もあるので常識的範囲内で程々にやるのが良いでしょう。(この境界線が難しいのですが・・・

メモ残し

どんな小さな物事でも「後でやろう」「覚えてるから平気」は、やらないし忘れるものです。(多くの方の夏休みの宿題がそうであるように。)

かといって、プレイ中に付箋貼るわけにもいかないですよね。

ならば、せめてもの抵抗(?)として目印ぐらいはつけてみませんか?

  • 寵臣で手札入れ替えを宣言した時はカードを横向きにする
  • 金物商等で仮想コインが出た場合は何かしらの目印(コイントークン等)を乗せる
  • ヴィラ・語り部・闇市場等で使用した金量はそれが分かるよう少し離す
  • 持続カードは通常のプレイ列とは別の列に置く
  • トラベラーはクリンナップ時に気付けるよう、わざとプレイ列からはみ出すように並べる

などなど、色々なメモの残し方があると思いますが、これらに共通して言える事は「普段と違う点に違和感を感じる事で思い出せる」という事です。
逆に普段からカードの並べ方が汚い場合は横になっていようがプレイ列からはみ出ていようがそれが日常になってしまっているので、この程度ではメモにならないでしょう。

参考までに、とあるTCGでターン開始時に支払うべきコストを支払わなかった場合に即座に敗北してしまうというカードが使われていた時代には、コストの支払いを忘れて次の手順(1ドロー)に進むことを防ぐ為に目印を山札の上に置くプレイヤーも多くいました。


プレイ中の指摘

丁寧なプレイとは多少異なるですが似たような話を一つ。

皆さん、他のプレイヤーの誤った解決手順や強制効果の解決忘れに気付いた時はそのプレイについて指摘することがあると思いますが、その時に気をつけたいことが一つあります。

それは 指摘された人が不快に思わないようにする ことです。

例えば、役人がプレイされた際に手札からカードを公開せずに戻してしまい他プレイヤーから指摘が入りました。

  1. 「戻すカード、公開して下さい。」
  2. 「戻すカードの公開をお願いします。」

この前者の指摘の方法、ヘイトの溜まり方凄くないでしょうか。命令口調だとどうしても上から感が拭えないかなと思います。
対して後者は命令ではなくお願いになっており、前者と比べると「初手 仮面ー銀」ぐらい丸い手だと思います。

勿論声のトーンや表情によって捉え方は変わってしまうので一概には言えませんが、対人ゲームである以上は物事に対して紳士的に振舞いたいものです。

偶に「戻したカードが勝利点カードである事の確認の為、今戻したカードの公開をして頂けませんでしょうか?」ぐらいする人もいるかもしれませんが、大体が偶々解決を忘れただけだと思うので、私はここまではやる必要はない様に思えます。
丁寧にしたつもりが丁寧を通り過ぎて煽りになってしまう場合もあるので、先ほどあった解決事項の確認同様こちらも程々にするのが良いでしょう。

物事に対して正解を知っている方がどうしても立場が上になってしまい上の立場から厳しい口調で指摘されると、人はそれを不快に思ったり恐怖を覚えて萎縮してしまうものです。(圧迫面接とかが良い例?)
勿論指摘する側も相手をイラつかせたり怖がらせるつもりではないと思いますが、言葉遣いや振舞い方一つでゲームが楽しくないものになってしまうこともあったりします。

指摘すること自体はとても良い事だと思いますのでそれをやめる必要は全くないのですが、指摘する際は指摘された側の気持ちまで汲んであげれると、更により良いゲームが出来ると思います。


まとめ

たまたま私がやっているゲームがドミニオンであり、たまたまその日本選手権が最近あったので、ドミニオンについての観点で纏めてみましたが、ドミニオンに限らず対人ゲーム全般において「対戦相手に敬意を払う」事はとても大切なことだと思っています。
(全く関係無いですが、とある格ゲー界ではコマンドミスで暴発した技が偶々当ってしまった際に「あっ、ごめん!」と謝る習慣があったりして、私は結構好きです。)

勝ち負けの結果は勿論ですが、私は私自身含め同卓したプレイヤー全員と楽しい時間を共有出来たらそれが一番だと思う根っからのエンジョイ勢ですので、これからも丁寧なプレイを意識していきたいです。

そして、業界全体が紳士的なプレイヤーで溢れて幸せな世界になる事を1ドミキチとして心から願っています!!!